皆様、こんにちわ✨
歯科衛生士の中田です。
今週は「歯周病」についてまとめてみました。
皆様も1度は「歯周病」という言葉を耳にした事があるのではないでしょうか?
どんなイメージをもたれているでしょうか?
当院の患者様にも歯周病のイメージをお聞きすると、
「歯がグラグラする」「歯ぐきが弱くなってくる」など、よく言われます。
また、「歯周病って何?」「治るの?治らないの?」「歯周病と歯槽膿漏は違うの?」「歯周病と言われたけど、どうすれば良いの?」など、歯周病について疑問や不安を持たれている方も少なくないのでは、ないでしょうか?
30歳以上の成人の8割がかかっていると言われる【歯周病】
まずは、歯周病は何か?知っていただき、ご自身のお口と健康を守るために、どう向き合えば良いのかご案内させていただきます。
⭐️歯周病とは⭐️
歯のまわりの組織(歯周組織)の病気です。
口の中の細菌が原因でおこります。
大きく分けて2段階あります。
【歯肉炎】と【歯周炎】です。
【歯肉炎】(しにくえん)
口の中の細菌が増えてくると、歯ぐきが炎症し、出血しやすくなります。
この状態を歯肉炎と言います。
歯肉炎の段階でしっかりと治療すれば、元に回復します。
【歯周炎】(ししゅうえん)
歯肉炎の状態が長期間続くと、やがて歯ぐきの炎症が進み、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)が深くなり、歯を支えている靭帯(歯根膜)や骨(歯槽骨)が破壊されていきます。
壊れた組織からは膿が出たり、歯を支えている骨がなくなってくると、歯がグラグラしてきます。
この状態を歯周炎と言います。
歯周炎には、軽度から重度まで段階があります。
歯周炎にまで進行すると、治療を行なっても元に戻すことはできません。
これ以上、進行しないように予防をしていく必要があります。
歯周炎は昔【歯槽膿漏】(しそうのうろう)と呼ばれていたので、今でも歯槽膿漏という言葉が使われている場合があります。
歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病と呼ばれています。
歯周病=歯槽膿漏ではなく、歯周炎=歯槽膿漏と言うことですね
⭐️歯周病の原因⭐️
歯垢【プラーク】が原因で起こります。
【プラーク】とは、食べかすや歯の垢(あか)ではなく、細菌の塊です。
1mg中に数億もの細菌が棲みついていると言われており、その中の歯周病原菌が出す毒素で歯ぐきに炎症をもたらします。
歯にプラークがついたまま時間が経つとやがて唾液中のミネラルと結合して、石のように硬くなり歯石と変わります。
歯石になってしまうと、歯ブラシでは取りきれません。
機械的に除去する必要があります。
歯周病菌の中には空気を嫌う細菌があり、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットに溜まり、歯ぐきを刺激し続けて炎症を起こすだけでなく、やがて歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしはじめます。
歯を失う原因は虫歯より歯周病が多いと言われます。
歯周病は、治療に時間がかかります。
また再発しやすい病気です。
歯周病に罹患していると、、、
心疾患、脳卒中のリスクを高める
糖尿病の悪化※「歯周病と糖尿病」のブログはこちら お口の中と全身疾患は深ーい関係があります~歯周病と糖尿病~ (sana-dental.net)
低体重児出産や早産のリスク
誤嚥性肺炎の原因
など、、、
歯周病と全身疾患には深く関係している事がたくさんわかってきました。
早期発見、早期治療をして、今以上に進行しないように管理していく事が重要です。
⭐️歯周病check⭐️
こんな症状思いあたりませんか?
①歯を磨くと歯ブラシに血がついている、うがいをすると血が混ざっている
②朝起きた時、口の中がネバネバする
③口臭が気になる、他の方から指摘された事がある
④食べたものがよく挟まる
⑤歯ぐきが以前より下がってきた、歯が長くなってきたように感じる
気になる方は、定期検診をおすすめします。
正しい知識と正しい予防法、定期的な検診でしっかりケアをして口もとから健康維持していきたいですね😊
当院では、患者様一人一人のお口の状態に合った歯ブラシや補助器具選び、歯磨き方法など、ご提案させていただいています。
お気軽に先生やお近くのスタッフにお声かけください✨
次回は正しい歯ブラシ選びや歯磨き方法についてお話させていただきます♪
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