こんにちは、院長の佐名です。
皆さん歯周病って言葉聞いたことあるでしょうか?
テレビのCMでも結構言ってるので、聞いたことはある人ばかりかと思います。
イメージとしては、歯がグラグラしたり、歯茎が腫れた、歯磨きしたら血が出た、膿がでてる、よくある謳い文句の様に「熟れたトマトみたいな歯茎っ!!」って感じでしょうか?
歯周病の方が感じる症状としては、確かにこの様なものがあり「知ってるよっ」て方も多いですよね。
でも、直接的な症状でなくとも、間接的に他の病気の手助けをして、健康被害を起こすことはあまり知られていません。
1、肺炎
高齢者の方では、うまく飲み込めなくなり、食べ物と一緒に歯周病菌が入ってしまい、増殖して肺炎を起こすことがあります。高齢の方の死亡原因で最近よく耳にしませんか?
2、脳梗塞
歯周病菌が作り出す物質が、血管に付いて血管を狭くしたり、血管に付いてた塊が剥がれた時に、血管を詰まらせて、脳に血液が行き渡らなくなり脳梗塞を起こします。
3、心筋梗塞
こちらも歯周病菌が作り出す物質が、今度は心臓の冠動脈を詰まらせてしまうと。心臓に血液が行き渡らなくなり、心筋梗塞を起します。
4、糖尿病
インスリンの働きを抑える物質が歯周病の場所に大量に集まっているマクロファージという細胞から出されています。また、肝臓の分解を抑え、すい臓のインスリン分泌障害を起こすと言われます。
そのため、糖尿病を増悪させる原因となっています。重症の歯周病の場合、軽症の人に比べると、二年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。
いかがでしょうか?「こんなの全部知ってるよっ!」って方もいらしたら、全然知らなかったって方もいるっしゃるのでは。
たかだか、口の中の細菌なのに、間接的に自分の命を取りに来ていると考えると恐ろしいすね・・・
もし、皆さんの周りで「歯周病や虫歯といっても言っても、せいぜい食べ物が食べにくくなるくらいだし、いいやっ」っておっしゃる方がいらしたら、お口を通して健康的な生活を送れるように、是非この話をしてさしあげてください。
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