こんにちは院長の佐名です。
子どもさんを歯医者さんに連れて行ったとき、シーラントという単語を聞くことはないでしょうか?
「予防になるので、やっておきましょう」といわれても、これがどんなものかご存じでしょうか?
まずシーラント処置は治療処置ではなく予防処置で、予め虫歯になりにくいようにするための処置です。
奥歯の噛む面には複雑な形をした溝がたくさんあり、それらは汚れや虫歯の菌がたまりやすく、汚れが入ってしまうと歯磨きがやり辛く取り残しをしやすくなります。
奥歯の噛む面の溝に虫歯を作りやすい原因はそのためです。
そこで、シーラントを処置を行います、このシーラントとは予め、虫歯の菌など汚れを貯めやすい歯の溝を埋め立てしまい、汚れが入る余地をなくしてしまおうというものです。
こうすることで、溝がなくなって噛む面が平坦になるので、歯磨きをしやすくなり結果、虫歯を作りにくくなります。
また、シーラントにはフッ素徐放性があり、じわじわとフッ素を出してくれるので、歯の強化にもつながります。
特に新しく生えた歯や永久歯に生え変わったばかりの歯は弱く唾液からミネラルやフッ素など歯を強化する成分を取り込んで成熟した歯になるため、ミネラルなどを取り込む時期に、シーラントでフッ素強化を行うことは歯の成熟を助けて早く強い歯にすることができます。
そのため、新しく生えた歯や生え変わった歯には、シーラント処置をすることをお勧めいたします。
治療ではないので、材料で溝を埋めるといっても、削って詰めるわけではないので削るような機械を使うことはありませんので、3歳以上のお子さんで少し歯科に慣れた子であれば比較的簡単にできちゃいます。
処置の流れとしては
① 歯の溝の部分を清掃して、汚れを可及的に取り除きます。
② 歯を乾燥させてから、歯に薬が付きやすくなるように処理剤を使用して処理後洗い流します。
③ 乾燥させてから、溝にシリンジでシーラントを流し込みます。
④ 光を照射してシーラントを固めたら終了です。
以上4過程くらいの簡単なもので、歯科での歯磨き、水を吸う機械、乾燥させるための風を出す機械、この辺りが使えるお子さんでしたら問題なく行うことができます。
ただ、シーラントを行ったからと言って、虫歯にならないわけではないです、噛む面は守られますが歯の横の面は何も変わってないのでしっかりと歯磨きは行いましょう。また、シーラントは歯を削って取れにくい形にしないため、虫歯の時に詰める詰め物よりとれやすいものです。取れてしまった場合まはまた再処置を行う必要があります。とれたかどうか、判断しにくいかも知れませんが、定期検診にいらしたときには毎回チェックを行いますので、取れていた場合再処置を行いますのでご安心ください。
大切なお子さんの歯を守るために、その手段1つとしてやっていただければと思います。
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